ウルグアイNo.1のお祭り「ジャマーダ」に行ってきた!
アルゼンチンのお隣の小国「ウルグアイ」日本人からすると、南米は遠くて国名を聞いてもパッとイメージが湧かない方も多いかと思います。
かくいう私も、初めて「ウルグアイ」と聞いたとき「どこそれ?」と聞き返してしまいました。
ブエノスアイレスから、ラ・プラタ河を渡りフェリーとバスを使って2〜4時間(交通機関による)で行けてしまう隣国です。
アルゼンチンと同じく、公用語はスペイン語でヨーロッパ系移民も多く在住しています。実はタンゴ発祥の地はウルグアイ?と言われるほど、アルゼンチンと文化的にも似ている国です。
ただ、ウルグアイにあってアルゼンチンにないのは「カンドンベ(Camdonbe)」と言われる黒人音楽です。スペインの植民地時代にアフリカからウルグアイへ奴隷として連れて来られた黒人達が、自らのルーツであるアフリカ音楽を大小複数のタンボール(tamboriles)と呼ばれる太鼓を叩いて表現していたのが発祥だそうです。
今ではそのカンドンベ(Camdonbe)のクエルダ(Cuerda)と呼ばれるカンドンベチームが、ダンスを交えて練り歩くカーニバルジャマーダ(Llamadas)が開催されています。毎年2月はじめの週末にウルグアイの首都モンテビデオで行われるという事で、実際に行って来ました!
今回はジャマーダがあるとは知らず、ウルグアイ人の友人を訪ねてたまたま2月はじめにモンテビデオに滞在していました。
ジャマーダに行くと決まってから友人が「友達の家からよく見えるから、当日行っていいか聞いてみよう!」と言ってくれましたが、あいにくNG。有料席もあるそうですが、特に席を購入しないで街中から見る事も可能です。でもこの感じ、東京の花火大会に通じるものがありますね!
南パレルモ地区でカーニバルが行われます。
この地区は、奴隷制度が廃止された際ウルグアイ再編に辺り黒人地区とされたエリアです。私達は街中から鑑賞しました。大盛り上がりで、私にも「Welcome to Uruguay!」と知らない女の子に声を掛けられたり。老若男女、みんな盛り上がっています。
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それぞれのチームが、衣装を着けて入念に練習しています。
どのチームにも太った黒人女性、洗濯女役の「ママ・ビエハ」(古いママ)がいます。その昔、洗濯は黒人奴隷の仕事だったことからその名残があるそうです。
チームには数人の役割の決まった衣装を着けている人達がいます。
美しいダンサー達もたくさんいますが、何よりもタンボールという太鼓の音が物凄いです。日本の和太鼓にも通じるものがあるような。大きさの違う太鼓で、音程にも高低差があるので太鼓だけでもアンサンブルがしっかりしています。
大小大きさの違う太鼓の織りなすアンサンブルと、ダンサー達のカーニバルは夕暮れから朝方まで続きます。昨今は参加チームが多いため2日間に渡って開催されるようになりました。
元々は黒人奴隷から始まったカンドンベですが、今では白人系のミュージシャンも多数いて人種の壁は無くなってきているようです。
カーニバルの日は、南米のホットドック「チョリパン」やバーベキュー「アサード」の屋台も出ています。カフェやレストランなどは、すぐそばにはない印象でした。
となると、困るのはお手洗い!民間人が有料でトイレ貸し出ししてくれたりしていますが、行ってみたらめちゃくちゃ不衛生でした。(約100円ほど)
このジャマーダは、テレビ中継もされており一晩中終わるまでテレビで鑑賞する事も出来ます。南米の2月は真夏なので、ホテルの部屋で涼みながらテレビ中継を観るのもアリ。(トイレもあるし)
実際、私と友人は23時頃には帰宅してテレビ中継でジャマーダ鑑賞をしていました。
2月にウルグアイに行く機会があれば、ぜひ南米とアフリカのミクスチャー音楽「カンドンベ」ウルグアイ最大のお祭りを経験してみてはいかがでしょうか?